研究課題
まず、体操評価システムにおいて、ラジオ体操第一については動画および評価の基準となるお手本体操の設定を、NHKのテレビ体操・ラジオ体操を行っている指導者および近隣の3名の1級の指導者資格を持つ方3名の体操も取り込んだシステムで、展開を図った。具体的には、10月7日のオープンキャンパスの際に実演の取材を受けて、かんぽ生命の「健康づくり応援情報誌「ラジオ体操」第12号(2019年3月発行)」に記事が掲載された。また、実演では、9月18日~11月19日の約2か月間、本システムをグランフロント大阪北館3階The Labにて一般公開し、システムについての利用者側からのフィードバックを得た。リハビリ分野では理学療法士の協力のもと、SIAS(脳卒中機能障害の評価)でも、今年度はキネクトの関節検知機能を利用できない部分の動きについて、体幹の傾き、手や足の上りなどを、深度センサーの深度計測値から直接測定する方法を提案した。一方、センサーを移動物体へ装着して、周囲の環境を計測するシステムにおいては、床面が乱雑に散らかっているような場合でも、センサーの姿勢推定と床面からの高さを推定する実験に力を入れ、論文として発表することができた。これら、一連の内容について、雑誌「地域ケアリング」において、論文として紹介記事が掲載された。今年度は、最終年として、取りまとめを中心とする研究ができた。研究機関全体を通じて、深度センサーを、生活支援、とりわけ、高齢者、病弱者に対する支援を中心に据えた研究ができたと考えている。また、この期間で論文にはなっていないが、新たに2つの方向を目指している。1つは、深度センサーを深層学習に用いて、姿勢などの値を自動的に求める方向、もう1つは、深度センサーを使わずに一般カメラから関節などを検知する方法も検討を進めている。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)
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