第一に,2人の個人間協調運動で得られた力の誤差補正が4人の個人間運動でも成立するかどうか検討した。その結果,2人が力の誤差補正をしている時に,残りの2人は中間の力を発揮し,誤差補正を助けた。第二に,2人の個人間運動に対する妨害の影響を検討した。その結果,第三者の妨害によってパフォーマンスは低下したが,2人はいっそう強く力の誤差補正を行った。第三に,個人課題と個人間課題の間の学習転移を検討した。その結果,力の誤差と変動は両課題間で正の転移がみられたが,個人間の力の誤差補正は個人間の練習でしか改善しなかった。
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