本研究では、ダンス学習において学習者が「いつの間にか」表現している状態、つまり学習者の「動きが表現になる瞬間」を捉えることを試みた。そのために重要となる指導は、学習者の意識をどのようにスムースに創意へと運ぶかが重要であることがわかった。そして、課題となるイメージをいかに明確に学習者に共有させることができるかということと、いかにムーブメントを創出させることができるかということが重要であることがわかった。 また、指導では学習者の「自主性の喚起」や「音楽の選定」「空間の指定」が有効に働くことが明らかとなった。学習者への課題がスモールステップから提示されることも重要であった。
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