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2016 年度 実施状況報告書

小中高の連携を意図した表現運動の授業モデルの開発と実践

研究課題

研究課題/領域番号 16K01613
研究機関宇都宮大学

研究代表者

茅野 理子  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (60125812)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード舞踊教育 / 授業モデル / 表現運動 / 小中高連携 / 学習支援ソフト
研究実績の概要

平成28年度は、栃木県を中心とした小学校教員を対象に質問紙調査を行い、表現運動の指導実践における問題点を明らかにすること、あわせて、研修や文献を通して表現運動・ダンス指導の授業方法の分析を進めるとともに授業研究の動向について先行研究を調査し、問題点の解析を行うことを通して本研究における基礎的資料を得ることを研究実施計画としていた。
具体的な実績は以下の通りである。
1.各研究会参加(11/18・19,12/3・4,2/11)、各種ワークショップ参加(8/8,12/17,2/18・19)及び先行研究等資料収集を行った。
2.学校教員養成課程学生123名を対象として、小中高における表現運動・ダンスの授業の実態を調査し、その分析を行った。明らかに女子の方が授業等でダンスを経験している割合が高いこと,男子は中学校では半数近くがダンスを経験していないこと,高校になると男女共に経験有と無が半々であることが認められる。また,経験内容をみると,授業ではなく,運動会や体育祭が多い。小学校では,6割強が運動会での経験のみと回答した。
3.関連する主要授業モデルについて、教員養成系学生を対象とした指導実践(3回)を通して分析検討を行った。その3回の授業実践を通して、ダンス観や指導意欲に変容はみられたか、体得できる指導技術とそうでない指導技術とはどのようなものか、授業内容が指導意欲にどのように関連しているのかを明らかにすることで、有効な実践的指導力の修得についての基礎資料を得ることができた(対象数148名)。体得した指導技術についての自己評価は,「リズムに乗って動くことができた」と「自分で動いてみせることができた」が上位にあがり,この2つが指導意欲に関連していると考察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

教員養成課程の学生に対する調査分析は行ったが、まだ詳細な分析を残していること。
調査分析の公表が平成29年8月になること(「宇都宮大学教育実践紀要」第3号に投稿済み平成29年3月31日受理)。成果発表の関連論文が1件であること。
栃木県を中心とした小学校教員を対象に質問紙調査を行えていないこと。

今後の研究の推進方策

今回得られた問題点を基に栃木県を中心とした小学校教員を対象に質問紙調査を行うとともに、小学校教員と研究グループを組織し、問題解明に当たる。あわせて、公立小学校(10校)において表現運動の実践を行い、その有効性に関する分析データを得ることを中心課題とする。

次年度使用額が生じた理由

栃木県を中心とした小学校教員を対象に質問紙調査を行うことが次年度に残されたことなど、研究が遅れているため。

次年度使用額の使用計画

栃木県内小学校約900校への郵送費及びデータ入力協力謝金(質問紙調査)。研究協力者(小学校教員他)への謝金。授業実践記録にかかわるパソコン関連ソフト、メモリ他。
シンポジウム開催予定にかかわる謝金、開催費用等。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 気軽に取り組める「体つくり運動」の教材開発-低学年の授業実践を通して-2016

    • 著者名/発表者名
      山田明子・茅野理子
    • 雑誌名

      宇都宮大学教育実践紀要

      巻: 2 ページ: 113‐120

    • 謝辞記載あり

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公開日: 2018-01-16  

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