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2018 年度 実施状況報告書

幼児の運動発達と乳児期の運動能力獲得状況および基本的生活習慣の形成との関係

研究課題

研究課題/領域番号 16K01615
研究機関東京学芸大学

研究代表者

吉田 伊津美  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30335955)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード運動能力 / 乳児期 / 基本的生活習慣 / 生活環境 / 幼児期
研究実績の概要

本研究は、幼児期の運動能力改善のために、乳児期の運動獲得及び基本的な生活習慣の形成等と幼児期の運動能力との関係を明らかにすることを目的とした。3年目の今年度は、前年度までに収集した運動能力の縦断的データを分析し本研究より得られた成果をまとめた保育者・保護者向けのリーフレットの作成、その活用と有効性について質問紙調査により検証することが主な目的であった。
運動能力評定点をもとに性差を検討したところ、4歳児では女児よりも男児が有意に高く性差がみられた。女児の平均は低い水準であった。これに対し5歳児では有意な性差はみられなかった。また、運動能力変化量(4歳児と5歳児の運動能力5種目合計点の差)では男児は有意な変化はみられなかったが、女児は有意な向上が認められた。対象が2年保育の4歳児から5歳児であったことから男女児での幼稚園入園前後の運動経験の違いが考えられた。すなわち、幼稚園入園前の(家庭での)運動遊び経験に性差があり、幼稚園入園後の園での運動遊び経験が特に女児の運動発達に効果的であった可能性が示唆された。
本研究の成果を問題提起とした自主シンポジウムを企画し日本保育学会第71回大会にて開催(5月)、また本研究の成果を日本体育学会第69回大会にて発表した(8月)。
なお、今年度計画していた保育者・保護者向けのリーフレットの作成および質問紙調査については、研究代表者の体調不良により実施することができなかった。これらについては次年度実施予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度の研究計画は以下の通りであった。
1.運動能力の縦断的変化と関連要因との関係の分析
2.研究のまとめと幼児期の運動発達促進のための提言
3.研究成果をまとめたリーフレットの作成、配布と効果の検証
今年度は本研究成果をもとに、乳幼児期の運動発達や運動経験のあり方に対する保育者および保護者の啓発を図ることを目的としたリーフレットを作成し、その効果の検証を計画していた。しかし、研究代表者の体調不良によりこれらが遂行できなかった。
(補助事業期間延長によりこれらを次年度実施予定)

今後の研究の推進方策

研究のまとめと、その成果をもとに作成したリーフレットの効果を検証する。
これまでに収集したデータの分析から本研究の結果を総合的に考察し、乳児期の発達、自立との関係に焦点をあて、幼児の運動発達との関係を明らかにし、幼児の運動発達促進のための提言をまとめる(保育者・保護者向けリーフレットの作成)。これを対象園及び関連施設等に配布し、その活用と有効性について質問紙調査を行いリーフレットの効果(本研究の成果)を検証する。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の体調不良により今年度計画が遂行できなかった。
これらについて補助事業期間延長を申請した。
次年度計画の保育者・保護者向けリーフレットの作成及び質問紙調査において使用予定である。

備考

日本保育学会第71回大会自主シンポジウム「運動遊びを通して考える幼児期の終わりまでに育ってほしい姿―乳児期から小学校低学年までの遊びと生活のあり方―」
企画:吉田伊津美、話題提供者:馬場耕一郎(おおわだ保育園)・関美津子(練馬区立北大泉幼稚園)・高田彬成(スポーツ庁)、指定討論者:砂上史子(千葉大学)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 乳児期の運動発達及び基本的生活習慣の形成が幼児期1年間の運動能力の変化量に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      吉田伊津美
    • 学会等名
      日本体育学会第69回大会

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公開日: 2019-12-27  

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