研究課題/領域番号 |
16K01618
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
上原 禎弘 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (80552380)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小学校高学年 / 体育授業 / 学習成果 / 教師の言語的相互作用 |
研究実績の概要 |
本研究は、体育授業において学習成果(態度得点、技能)を高める教師の言語的相互作用の適切性である「いつ、どこで、だれに、何を」発言すればよいのかを究明するものである。平成29年度は、前年度に作成した課題解決的学習によるバスケットボールの指導プログラムを用いて、1単元(8時間)の授業を展開してもらう。このとき、前年度と同様に単元の2、4、7時間目の3時間の授業をVTR並びにICレコーダーを用いて収録し、教師の発言内容の逐語記録を作成する。また、各時間のゲームをVTRに収録し、後藤らのゲームパフォーマンス評価法(GPAI法)を用いて、バスケットボールの集団技能を評価する。得られたデータをもとに、学習成果(態度得点)を高めた学級のなかで学習成果(集団技能)を高めた学級とそうでない学級の教師の発言を品詞分析を用いて量的・質的に分析し、学習成果(集団技能)を高める教師の品詞の用い方について検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学習成果(態度得点)を高めた学級(3学級)とそうでない学級(3学級)のデータをもとに、学習成果(態度得点)を高める教師の品詞の用い方について検討することはできた。しかしながら、前年度の学習成果(態度得点)を高めた学級のなかで学習成果(集団技能)を高めた学級(3学級)とそうでない学級(3学級)のデータを揃えることができず、今年度追加データを取る必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の2学期までに追加データを取り、学習成果(態度得点)を高めた学級のなかで学習成果(集団技能)を高めた学級とそうでない学級の教師の発言を品詞分析を用いて量的・質的に分析し、学習成果(集団技能)を高める教師の品詞の用い方について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度取ったデータの中で学習成果(態度得点)の高い学級のなかで明らかに学習成果(集団技能)を高めた学級が3学級以上なく、追加データをとる必要がある。さらに、後藤らのGPAI法での比較・分析についても再考し、場合によってはグリフィンらの方法を用いる必要がある。
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