研究課題/領域番号 |
16K01623
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
常行 泰子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (90632589)
|
研究分担者 |
秋吉 遼子 東海大学, 体育学部, 助教 (60738813)
村田 トオル 大阪青山大学, 健康科学部, 准教授(移行) (30635991)
柴 英里 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (70611119)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 健康運動 / 地域活性化 / アクションリサーチ / フィットネス / 行政との連携協働 |
研究実績の概要 |
本研究では、健康運動の指導法に関するプロセスと内容を分析し,地域活性化を目指す大学の運動・スポーツ事業に応用することを目的としている。資料分析と国内外を含めた大学の運動・スポーツ事業に関するフィールドワークを行った後、平成29年度には当初の予定通り、運動・スポーツの指導者を対象とした質問紙調査を行い,指導上の課題・問題点を抽出し,知識/実践スキルに関するプロセスと内容を明らかにした。高知市教育委員会スポーツ振興課と連携協働し、高知市スポーツ推進指導員・スポーツ推進委員として登録している指導者393名を対象に郵送法を用いて自己記入式の質問紙調査を実施した。その結果、運動・スポーツ指導における知識は、「障害者スポーツの現場」「運動・スポーツと介護予防・リハビリテーション」「運動・スポーツと生活習慣病予防・改善」の項目において、性別と指導歴共に低い値が示されており、障害者や低体力者、ハイリスク者を対象とした運動・スポーツ指導の機会が不足していた点が示唆される。運動・スポーツ指導における技能は、「障害者のコーチング」「障害者スポーツの指導」「介護予防・リハビリテーションの運動・スポーツ指導」の項目が低く、性差はみられなかったものの、指導歴による統計的な有意差がみられた。運動指導歴による違いは、すべての項目でベテラン指導者が高い値を示し、指導歴の長さと知識及び技能について統計的に密接な関連性が指摘された。本結果は査読付き論文にて発表し、報告書及び教材・マニュアル作成の基盤となった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
運動・スポーツ指導者を対象とした質問紙調査では、高知市教育委員会スポーツ振興課と連携協働して実施することができたため、予想以上に調査研究が進展した。
|
今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、学生・地域住民と連携し、運動指導の実践と評価を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
質問紙調査の謝金は、高知市教育委員会スポーツ振興課と連携協働して実施できたため不要になった。日程調整等が可能な場合、海外の大学より研究者を招聘して国際研究集会を実施する予定である。
|