研究課題/領域番号 |
16K01625
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
押野 修司 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80315712)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 伝承遊び / 眼球運動 |
研究実績の概要 |
初年次にあたる今年度は、まず児童がどこを見ているのかを明らかにするため,眼球運動測定装置の選定と,どのような伝承遊び分析するのかを念頭に置き,伝承遊びの分類を行うことを目的とした. その結果,眼球運動測定装置選定では,児童の眼球運動測定に必要な機能として,視線計測の原理,アイカメラの装着方法,キャリブレーションの方法,解析プログラムの内容(軌跡,注視点の描画,注視時間の表現方法等)を文献,計測機器メーカーのホームページ,学術集会時の機器展示ブースでの体験などから事前に情報収集し,選定した眼球運動測定装置のメーカー2社より,機器のデモンストレーションを実施・検討し,協調運動の困難さのある児童の発達特性等から,予算,児童への応用が可能,両眼の計測可能,各種解析可能,論文実績があること,の5点を満たした,株式会社ディテクト製の「ViewTracker2」を選定した. 伝承遊びの分類については,文献検索と書籍「子どもに伝えたい伝承あそび―起源・魅力とその遊び方」(小川 清実,萌文書林)および,「伝承遊び考1~4」(加古里子,小峰書店)を入手した.現在,協調運動の困難さと,児童の時間知覚・タイミングコントロールとの関連について調査・取りまとめの最中であり,29年度の研究において,時間知覚およびタイミングコントロールに関連する伝承遊びの種目を選定し,データ収集する計画である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現在,基盤研究C「協調運動に困難を示す学童の運動技能獲得過程(2013~2017)」の研究で,協調運動の困難さと,児童の時間知覚・タイミングコントロールとの関連について調査・とりまとめの最中となっており同時進行のため,研究の進捗が遅れている状況である.
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今後の研究の推進方策 |
延長申請をしていた理由である,保護者の介護も一段落し,基盤研究C「協調運動に困難を示す学童の運動技能獲得過程(2013~2017)」の取りまとめの時間(エフォート)を,大幅に増やし,対応している. 前年度の研究が終了すれば,本研究についても遅れを取り戻す計画である.
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次年度使用額が生じた理由 |
当初,協力者への謝礼として,小学校発達障害・情緒障害通級指導教室に教材として実物をお渡しする計画であったが,研究の遅れがあったため,対象児の協力要請に至っていないため,次年度使用額が生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
小学校発達障害・情緒障害通級指導教室の担当教諭に相談の上,H29年度中にデータ収集を実施した上で,再度,教材購入費として使用する計画である.
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