研究課題/領域番号 |
16K01635
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
高根 信吾 常葉大学, 経営学部, 准教授 (70440609)
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研究分担者 |
田井 健太郎 長崎国際大学, 人間社会学部, 講師 (00454075)
佐々木 究 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (30577078)
木庭 康樹 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60375467)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 戦術的ピリオダイゼーション |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、近年サッカー界で注目を集めている「戦術的ピリオダイゼーション」(以下PTと略記)の思想的全容の解明である。スポーツの実践思想としてのPTの全容が明らかとなれば、スポーツにおける理論と実践の統合が容易となり、サッカーだけでなく他の「対戦型集団球技スポーツ」の指導法の改善と成績向上が期待できる。 平成28年度は、分担者とともに研究会を開催するなど情報交換を重ね、基礎的研究として次の著書3点を成果としてあげた。1.『コーチングバレーボール(基礎編)』第1章-2「バレーボールの特性(10-15頁)」大修館書店、2.『バレークロニクル バレーボール年代記』第4章-1「バレーボール日本代表の歴史(50-61頁)」日本文化出版、3.『左と右・対称性のサイエンス』第6章「スポーツにおける左と右 ―サッカーの対称性と反対称性をめぐって(97-129頁)」丸善出版。これら研究成果の具体的内容は以下である。1においては、バレーボールの特性を、ゲームの特性、さまざまなバレーボール、技術構造、体力要素という観点から記述し、特に、技術構造では、アタック・ブロック・サーブの「スコアリングスキル」とレセプション・ディグ・セットの「ノンスコアリングスキル」に分けて、それぞれを詳細に記述した。2においては、バレーボール日本代表の世界大会における活躍の様子や三大大会での戦績、日本代表選手の体格について、男女別にまとめ、東洋の魔女や鬼の大松、ミュンヘンの奇跡、往年の名選手紹介、バルセロナオリンピックでの一夜明けての逆転勝利などのトピックスについて記述した。3においては、スポーツ構造論およびスポーツ現象学を基礎としつつ、サッカーの特殊性、サッカーの対称性と反対称性を提示し、文化の「周縁」としてのスポーツについて考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国内研究会を開催し、情報交換を重ね、基礎的研究(著書3点)を成果としてあげており、その点では順調に進展しているといえるが、平成28年度および平成29年度に実施予定としていた「海外における資料蒐集や情報収集および海外のPTの研究者との情報交換」については、計画段階にとどまっており、具体までは進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度以降は、「海外における資料蒐集や情報収集および海外のPTの研究者との情報交換」を実施し、蒐集した文献の読解と翻訳作業を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
主として「海外における資料蒐集や情報収集および海外のPTの研究者との情報交換」の未実施のため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度および平成30年度は、「海外における資料蒐集や情報収集および海外のPTの研究者との情報交換」を実施し、蒐集した文献の読解と翻訳作業を進める。 最終年度である平成31年度は、最終成果発表も兼ねた国内研究会を開催する。
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