研究実績の概要 |
本研究の目的は、近年サッカー界で注目を集めている「戦術的ピリオダイゼーション」(以下、PT)の思想的全容の解明である。スポーツの実践思想としてのPTの全容が明らかとなれば、スポーツにおける理論と実践の統合が容易となり、サッカーだけでなく他の「対戦型集団球技スポーツ」の指導法の改善と成績向上が期待できる。 研究期間初年度の平成28年度には基礎的研究(著書3点)を、2年目となった平成29年度は雑誌論文8件、学会発表5件を、3年目となった平成30年度は雑誌論文3件、学会発表2件を成果として挙げた。そして、最終年度となった令和元年度は分担者とともに国内研究会を開催するなど情報交換を重ね、論文投稿や研究発表を行うなど多くの研究成果を挙げた。例えば、日本バレーボール学会第25回大会において「タイウアウト要求前後の得点経過の比較」(高根信吾 他)を、International Conference on Developmental Physical Education for Children and Youth (ICDPECY-20, London, UK)において"Adaptation of Social Emotions for Introducing Tactical Periodization into Japanese Soccer"(上泉康樹 他)を発表し、『常葉大学経営学部紀要』(第7巻第2号pp.17-26)において「スポーツ実践思想における一考察-バレーボールにおけるトータルディフェンス-」(高根信吾 他)を著した。また、令和2年3月9-10日には、科研費最終年度成果発表会および国内研究会を京都教育大学教育学部(林英彰研究室)において開催し,研究成果の著書出版についても具体的な立案を行なった。
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