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2019 年度 実績報告書

Quiet Eyeはプレッシャー下における知覚-運動系の崩壊をいかに抑制するか?

研究課題

研究課題/領域番号 16K01657
研究機関金沢大学

研究代表者

村山 孝之  金沢大学, GS教育系, 准教授 (20531180)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード視線行動 / Quiet Eye / 知覚 / 注意 / プレッシャー / パフォーマンス / ゴルフパッティング
研究実績の概要

本研究課題では,プレッシャー下におけるQE時間と空間性情報の知覚(距離とターゲットサイズの知覚)との関係性を検討することを目的とした.当初の研究計画では,QEと視知覚に関連する2つの脳内経路(背側経路と腹側経路)の関係性を検討することを目的とした.しかし,NIRSや脳波計測システムとアイトラッキングシステムの同時利用が困難となったことから,背側経路に関連する距離の知覚と腹側経路に関連するターゲットサイズの知覚を計測することで,間接的にプレッシャー下におけるQEと知覚経路の関係性を検討することとした.なお,新型コロナウィルスの影響により人を対象とする実験を中断せざるを得ない事態に陥ったことから,今回は4名の結果について報告する.
健常者4名を対象としてゴルフパッティング課題を用いた実験を行った.実験条件はプレッシャー条件と非プレッシャー条件とした.非プレッシャー条件からプレッシャー条件にかけて,状態不安と心拍数については4名全員の値が増加する結果が示されている.知覚サイズについては,縦のサイズは4名中3名が,横のサイズは4名中2名が非プレッシャー条件よりもプレッシャー条件で大きく知覚する傾向が見られる.アスペクト比も同様の傾向がある.距離の知覚については,4名全員が非プレッシャー条件よりもプレッシャー条件において正答率が低い傾向がみられる.QE時間については,4名中2名のQE時間がプレッシャー条件で減少する傾向がみられ,参加者ごとに異なっている.そのため,今後参加者数を増やしたうえでデータ数を増やし,非プレッシャー条件とプレッシャー条件間での比較や,知覚サイズならびに知覚距離との関連性について統計的に検証する必要がある.

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公開日: 2021-01-27  

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