令和元年度には、体重を免荷した条件下でのランニング時の生理学的応答、生体力学的応答および主観的運動強度に関する以下の研究を実施した。 本研究の目的は、体重を免荷した条件下でのランニング時における走行方向の変化(前方方向および後方方向)が、ランニング動態に及ぼす影響について明らかにすることであった。健常成人を対象として、体重免荷の割合を任意に設定することが可能なトレッドミルにおける、同一速度での、前方ランニングおよび後方ランニングの運動試験を実施した。各運動時の体重免荷の割合は、0%、20%および50%であった。各運動中の生理学的応答、生体力学的応答および主観的運動強度を測定した。その結果、体重を免荷した条件下でのランニング時の走行方向の変化は、下肢筋活動、ストライド頻度および主観的運動強度に影響を及ぼす可能性が示唆された。また、前方ランニングおよび後方ランニング時における体重免荷の割合の変化は、自己選択速度に影響を及ぼす可能性が示唆された。本研究結果は、現在、詳細な解析を進めており、学術論文として、国際誌に投稿準備中である。 また、令和元年度には、体重を免荷した条件下での前方ランニングおよび後方ランニング時のストライド頻度の変化が、ランニング動態に及ぼす影響に関する学術論文の執筆も行った。本研究成果は、既に、国際誌に投稿中である。 さらに、令和元年度には、体重を免荷した条件下での前方ランニングおよび後方ランニング時の走行速度の変化が、ランニング動態に及ぼす影響に関する学術論文の執筆も行った。
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