研究成果の概要 |
本研究は柔道初心者に対する頭部外傷予防を目的とした受身指導プログラムの提案ならびにその効果の検証を目的として実施した. その結果, 以下の成果が得られた. (1)大外刈の受身動作において頭頚部最大角運動量が頭部外傷リスクを反映する可能性がある. (2)大外刈の受身動作において, 頭頚部角運動量と体幹角速度が関連する一方で, 頚部筋力と頚部バイオメカニクス変数との関連は認められない. (3)新たに考案した受身動作習得を目的としたドリルは, 学習段階のエクササイズとして導入可能である. ただし, その短期介入が柔道時の頭部外傷予防に直接的に貢献するかについては明らかにならなかった.
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