本研究では、右近政光『中撰実又記』(ちゅうせんじつゆうき)(1646平野神社本)を元に翻刻及び現代語訳を行った。(上序)(上1)かゝりの法(上2)地の拵様(上3)軒の付様(上4)網の掛様(上5・6)木の名付上下座(上7)木の植様(上8)かゝりの松に神道の事(上9)かゝりの内ニ有神事(上10)三鳥の大事、為明公ノ御説(上11)水之打様付はき様(上12)装束着仕様(上13)沓之事(上14)扇子鼻帋(上15)圓座ニ着様(上16)鞠の入やう付名所(上17)松梶の鞠(上18)神前の鞠(上19)追善の鞠(上20)かゝりに入様付上下定座(上21)替り様(上22)竿(竹冠に高)の法(上23)袴沓の緒とけたる仕様(上24)鞠装束次第官有る事(上25)腰に扇子を指事(上26)音の掛様(上27)蹴鞠のほめやう(上28)鞠の名ニ相違有事、(下序)(下1)身の置様(下2)心眼の事付一暮一座ニ難疵有事(下3)拍子の習(下4)縮開の習(下5)初心を取立る傳法(下6)沓下付沓音(下7)上鞠の習(下8)地鞠(下9)請足の習(下10)高足の習秘(下11)寄の身足(下12)打緒の秘傳(下13)留足秘傳(下14)蹴貫の秘足(下15)立別の習秘(下16)色移の留(下17)つくはひ打緒を留足(下18)渡し鞠の足(下19)渡し鞠を請取足(下20)はねの足(下21)はこひ足(下22)のへの足(下23)廻足の習(下24)流しの習(下25)落たる鞠を取上けるに習有(下26)身意ニ病有事(下27)目付の習(下28)蹴納取事(下29)秘曲(下30)蹴鞠ニ法度有(下31)身意目足定法の学(下32)座鋪鞠の事(下跋)である。 これらは、4つの研究報告とともに、平成31年3月『近世蹴鞠の大衆化の構造-『中撰実又記』(1646)の世界」(全299ページ)として能登印刷出版社(金沢)から刊行した。
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