日常生活動作やスポーツ動作を評価するには,肩甲骨を含む上肢の動作解析が必要となる.しかし肩甲骨は,体表下を滑動する.そのため,肩甲骨姿勢を体表上から計測することは,困難である.従来から肩甲骨姿勢を評価するため,さまざまな推定方法が提案されてきた.本申請で開発した推定方法と,従来から報告されている推定方法を比較することで,それぞれの方法の一長一短を明確にした.一つの推定方法で,全ての姿勢に対して推定精度を最良とすることは困難であり,測定対象とする動作に応じて適切な推定方法を選択することが必要であると考えられる.
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