本研究の目的は、タグラグビーのゲーム様相を分析、検証することである。小学生を対象に行われているタグラグビーのゲーム様相を詳細に分析することにより、タグラグビーの競技特性を明らかにできると考えている。明らかになった競技特性が、タグラグビーのコーチングへの補助資料と成りうる考えている。また、競技上の問題点を抽出し、タグラグビーの競技的な安定性を促すルール改正などを提案することができると考えている。 平成30年度においては、研究の実施計画にのっとり、前年度同様の小学生タグラグビー大会の3大会を撮影することができた。撮影した大会は、「サントリーカップ」宮城県予選(平成30年12月1日)、東北地区予選(平成31年2月3日)、全国大会本選(平成31年2月16日、17日)の3大会である。 また、前年度、前々年度に撮影した全国大会映像をゲーム分析ソフト「Sports Code Pro」を使用して、分析を行った。タグラグビーの攻撃方法等についてのシーン分類仕分けを行い、そこから得られた知見をまとめて、平成31年4月に発行される日本ラグビー学会学会誌「ラグビーフォーラム」に投稿論文として掲載予定である。 今後、3年間で撮影された試合映像の分析をすすめることで、タグラグビーの攻撃方法、守備方法等の競技特性がさらに明らかにすることが可能であると考えられ、そこから得られた知見を、学会発表、論文投稿等の方法で発表していく予定である。
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