研究課題/領域番号 |
16K01743
|
研究機関 | びわこ成蹊スポーツ大学 |
研究代表者 |
禰屋 光男 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 准教授 (30359640)
|
研究分担者 |
峰松 健夫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00398752)
内藤 久士 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 教授 (70188861)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | スキンブロッティング法 / クレアチンキナーゼ / リカバリー / 筋損傷 |
研究実績の概要 |
スキンブロッティング法を用い、筋運動後の炎症マーカーとしてクレアチンキナーゼの測定を行った。 ウエイトトレーニングの経験のある男子学生9名を対象に、高強度上腕屈曲運動(80%1RM相当負荷で1セット10回を3セット)を行わせ、運動前後および2時間後、24時間後、48時間後に血液検査およびスキンブロッティングを行い、クレアチンキナーゼの変化を調査した。スキンブロッティングは上腕二頭筋の中間部でサンプリングを行った。その結果血中クレアチンキナーゼ濃度は運動直後から増加し、スキンブロッティング法による上腕二頭筋中間部のクレアチンキナーゼは運動2時間後で増加傾向が見られた。これらの結果から、全身性の血中クレアチン濃度と運動を行う筋におけるスキンブロッティング法でのクレアチンキナーゼの反応には時間的な差が生じることが示唆された。しかしながら、高強度運動時の筋損傷マーカーとなるクレアチンキナーゼをスキンブロッティング法により定量化できる可能性が示唆された。インターロイキンー6(IL-6)や腫瘍壊死因子α(TNF-α)などのサイトカインについても血中濃度とスキンブロッティング法による測定値との間に相関性があることも期待される。 これらのことからスキンブロッティング法により、非侵襲的に筋運動直後のリカバリーを評価することができるものと期待される。この評価により、競技会やトレーニング後の適切なコンディション評価およびリカバリーの処方が行われると期待される。
|