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2016 年度 実施状況報告書

走運動による発達神経症モデルラットの記憶消去にAMPキナーゼ経路は関与するか

研究課題

研究課題/領域番号 16K01748
研究機関中村学園大学

研究代表者

中野 裕史  中村学園大学, 教育学部, 教授 (60301678)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード学習 / 記憶
研究実績の概要

本研究では,記憶獲得後の運動による記憶過程の変化について検討する。本年度はWistar系雌雄ラットを祖父母世代として1匹づつ購入し,選択交配によってモリス水迷路課題における学習・記憶能力の高い系と低い系のモデルラットの作製を3世代進めた。
8~10週齢時にビデオトラッキングシステムを用いてモリス水迷路課題を1日当たり4試行,5日間実施し,各試行は4ヵ所のランドマークのいずれかよりスタートした。プラットフォーム上に静止した場合を成功試技とし,試行時間は最大60秒間とした。6日目にはプラットフォームを取り除いたプローブテストを60秒間実施し,プラットフォームが存在したエリアの滞在時間を測定した。これらの結果を基に学習・記憶能力をスコア化し,12~13週齢時に最もスコアの高い兄妹及び最もスコアの低い兄妹で兄妹交配を行った。
その結果,学習・記憶能力の高い系の3世代目は1世代目に比べ,モリス水迷路課題において3日目(p<0.05)と4日目(p<0.01)の潜時が有意に短く(p<0.05),学習能力の向上が認められつつあった。しかし,プローブテストにおいてはプラットフォームが存在したエリアの滞在時間は3世代目と1世代目で有意差は認められなかった。
学習・記憶能力の低い系の3世代目は1世代目に比べ,モリス水迷路課題において1日目(P<0.01)の潜時が有意に長く,学習能力の低下が認められつつあった。しかし,プローブテストにおいてはプラットフォームが存在したエリアの滞在時間は3世代目と1世代目で有意差は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

モデルラットに対する走運動の実施とAMPK活性化剤の投与までに至らなかった。

今後の研究の推進方策

モデルラットに対する走運動の実施またはAMPK活性化剤の投与によって脳のAMPK経路が活性化するかどうか検証する。

次年度使用額が生じた理由

進捗状況に合わせ試薬の購入を一部見合わせたため。

次年度使用額の使用計画

試薬を購入する。

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公開日: 2018-01-16  

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