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2016 年度 実施状況報告書

運動・回復時における筋グリコーゲン動態の不均一性

研究課題

研究課題/領域番号 16K01750
研究機関順天堂大学

研究代表者

大澤 拓也  順天堂大学, COIプロジェクト室, 博士研究員 (70613496)

研究分担者 高橋 英幸  独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 主任研究員 (00292540)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードグリコーゲン / 磁気共鳴分光法 / 超音波法 / 不均一性 / 持久性運動
研究実績の概要

本研究では、炭素磁気共鳴分光法(13C-MRS)および超音波法を用いて、同一筋内および異なる筋間におけるグリコーゲンの利用や回復の不均一性を明らかにすることを目的としている。
当該年度は13C-MRSを用いて、長時間ランニングにおける筋グリコーゲンの利用と回復を検討した。一流ウルトラマラソンランナーを対象とし、通常トレーニングである40km走を実施する前、運動の直後、5時間後(夕食前)、19時間後(翌朝)において、大腿部(主に外側広筋)および下腿部(主に腓腹筋)の筋グリコーゲン濃度を測定した。運動前において、大腿部の筋グリコーゲン濃度は88.1mMであったのに対し、下腿部のそれは137.1mMであった。また運動前のそれぞれの部位の筋Gly濃度を100.0%とした場合、大腿部では、運動直後が67.7%、5時間後が70.2%、19時間後が71.7%であった。一方、下腿部では、運動直後、5時間後、19時間後の筋グリコーゲン濃度はそれぞれ35.2%、44.6%、53.9%であった。以上より、1) 安静時において筋間でグリコーゲン濃度が異なること、2) ランニングでは下腿部の方が筋グリコーゲンが大きく低下すること、3) 筋グリコーゲンの回復は大きく低下した下腿部の方が速いが、いずれの部位(大腿部・下腿部)とも19時間後(翌朝)までに、運動前の値まで回復しないことが示唆された。
また、新たに取り入れる超音波法による筋グリコーゲン測定を試みた。しかしながら、その値は得られたものの、その妥当性や信頼性については更なる検討の必要性が明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の所属先が変更となり、当初の予定通りに実験に従事できなかったこと、新たに取り入れた超音波法による測定の検討が順調に進まず、本実験に入れなかったことなどが主な原因である。

今後の研究の推進方策

前年度よりも実験に従事する時間を増やすこと、超音波法の妥当性と信頼性を再検討すること、運動形式・対象者のさらなる検討を進め、意義ある研究対象を定めることである。

次年度使用額が生じた理由

当初の予定と異なり、研究を行うに十分な時間を確保することができなかったため

次年度使用額の使用計画

実験を実施し、被験者謝金、消耗品、血液解析にあてる。

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公開日: 2018-01-16  

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