研究課題/領域番号 |
16K01762
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
竹内 理恵 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (00623084)
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研究分担者 |
小林 潤 琉球大学, 医学部, 教授 (70225514)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 学校保健 |
研究実績の概要 |
ニジェールではカリキュラムの取得、教科書の入手を終えたが、予想よりもアラビア語で書かれた教科書が多かったため、該当教科書の約半数を翻訳依頼するにとどまった。また、ケニアでは研究許可取得に時間がかかり、教科書入手のみ実施した。フィリピンでは研究協力者の都合により、研究開始が年度末になってしまい、カリキュラムは取得したが、教科書は現在もフィリピン教育省に依頼中である。 カリキュラムの内容はニジェールでは主に「普通フランス語教育」と「フランス語-アラビア語教育」の2つが存在することがわかり、前者のフランス語教育のカリキュラムには宗教の時間はなく、後者にはコーランの教えの時間があること、フィリピンではすべての小学校が通常教育のカリキュラムに従い教育を実施し、そのカリキュラムには宗教は含まれておらず、課外授業として宗教の時間が存在することがわかった。教員の話では、ニジェールのフランス語やアラビア語の教科書中には保健に関する話題の物語が出てくるということであるが、フィリピンでは英語やタガログ語の教科書の話の話題は歴史上の物語が主なものであるとのことであった。これから内容分析をして、実際の内容を確認する。 教科書の入手が遅れたため予定していた内容分析の開始が遅れ、現在も分析中である。また、ケニアの教科書は翻訳の必要がないと報告したが、スワヒリ語の教科書があるため、翻訳の必要が出てきた。来年度早急に対応する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ニジェールでは予想より多くのアラビア語で書かれた教科書を入手したため、約半数の翻訳が依頼できていない。ケニアでは、研究許可取得に時間を要したため研究開始が遅れた。フィリピンは研究協力者の都合によりやはり研究開始が遅れた。 来年度は研究の遅れを取り戻すべく、内容分析を進めたい。
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今後の研究の推進方策 |
まず翻訳が必要な教科書の翻訳作業を早い段階で完成させる。その後は速やかに内容分析に入る。また、翻訳中も翻訳の必要のない教科書から内容分析を進める。 研究協力者とはメール等で連絡を密に取り合い、互いの進捗を確認する。
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次年度使用額が生じた理由 |
フィリピンの教科書入手が遅れたためタガログ語から英語への翻訳が実施できなかったため。また、研究分担者はメールやSKYPE等を利用した情報収集と、他研究費による海外渡航時に研究を実施したため。
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次年度使用額の使用計画 |
上記翻訳のために使用予定。また、分担者は今年度分の分担金と合わせて出張を予定。
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