研究実績の概要 |
本研究では,フィンランドにおける小児の睡眠・疲労の実態を把握し,日本との比較を行い,環境による睡眠・疲労の相違を明らかにすることを目的としている。フィンランドでは、効果的な教育実践研究報告や多様な価値観を受けいる教育観がある。また、特別支援教育も柔軟な対応が行われている。しかし、睡眠実態においては、平成29年度の教員インタビューから、大学機関による調査が昨今開始されている現状がある。学童期から思春期児童の保護者および学童期~思春期の子供に対し,健康意識のインタビューや質問紙実施により状況把握を行う。季節による日照時間の変動による影響や対処と小児の睡眠・疲労と発達の関連性について実態を把握することを試みる。 平成29年度は、平成28年度に引き続き、日本とフィンランドにおける発達障がい児の生活リズムおよび健康教育について、フィンランドでは、保護者、教員、日本では、保護者を中心に、インタビューを行った。教育現場は、今年度より、学習指導要領が新たに作成されており、その指導要領に対する取組み、健康支援に対する取り組みについて、3つの異なる自治体の教育現場において、養護教諭、特別支援教員に対して、インタビューによる情報収集、授業の参与観察を行った。そこで、支援教育への支援体制が異なることが明らかとなった。個人に対して、研究意図を説明の上、同意を得たのち、質問紙回答および睡眠表記録を依頼し、実施している。さらに、フィンランドでは、小学校での調査実施の自治体による許可が出たため、2校の小学校で質問紙を実施し、200程度の回答を得て、調査結果についての入力を行った。
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