本研究でのインタビュー、質問紙調査結果では、発達障がい児自身や定型発達児や保護者の健康状態が日本に比べフィンランドにおいて疲労が少なく、睡眠問題も少なかった。その要因として、フィンランドは、支援ニーズに即した対応、教員や専門家だけでなく、保護者や子ども自身も理解した上での支援が実施されていた。一方、卒後や支援対象外となった場合は、フォローアップしていないというコメントであった。 日本においても、個別睡眠解説返却、学校教職員、校内学校保健委員会での報告(2019)を通し、卒後の生活習慣維持について懸念されるコメントはあるものの、現在の教育支援の視点として取り入れているというコメントはなかった。
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