研究課題/領域番号 |
16K01789
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
横川 吉晴 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (50362140)
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研究分担者 |
日高 宏哉 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (10362138)
伊澤 淳 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (50464095)
広田 直子 松本大学, 大学院 健康科学研究科, 教授 (60218857)
上村 智子 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (80280204)
五十嵐 久人 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 睡眠障害の主観的評価 / 軽度認知症 / 生活支援プログラム / 中学生 / 食習慣調査 |
研究実績の概要 |
前年度対象地域にて、1)健康長寿健診、2)軽度認知症者の生活支援プログラムの実施、3)中学生とその母親の食習慣調査を行った。1では健診項目と睡眠障害の関連を明らかにした。2ではアラーム付き薬入れ装置を用いて自立生活の継続を促すプログラムを試行した。3では中学2、3年生とその母親の食歴調査を実施し、男女別に分析した。 1)1335名の受診者でアテネ睡眠尺度による睡眠障害の評価を行ったのは345人(25.8%)だった。睡眠障害の心配がない、少し睡眠障害の心配がある、不眠症の疑いありの3群に分類した。以下の項目で3群間の差を認めた。身体機能及び血液検査値(4m後進速度、体脂肪率、男性血清クレアチニン、男性e-GFR)、生活習慣(地域との繋がりの程度、睡眠による十分な休養の有無、生活習慣改善の意思の程度)。 2)対象は80歳代脳梗塞女性でMMSE 21点。独居でセルフケアは自立(要介護1)。近隣在住の60歳代の娘が日常生活を支援していた。娘の負担が大きい薬の飲み忘れを支援課題とした。本人の生活機能を評価し、Clarion社の服薬支援器(薬を1回分ずつ詰めると、設定時間に服薬を促し、その時間の薬を取り出すまで促しを繰り返し、薬の取り出し履歴を記録する機器)を導入した。導入1週間後、薬は毎日促しから5分以内に取り出され、飲み忘れもなくなった。満足度(10点満点)は本人が10、家族が8であった。1ヵ月後も継続使用を確認でき、満足度が保たれた。3)中学2年生(100名)3年生(71名)とその両親でデータを突合できたのは、男子(56名)、女子(48名)だった。生徒と母親間で「朝食と夕食の品数」の差を検定すると、男女共に母親との差がなかった。また、主食では、朝食で母親と同じ主食を摂った女子生徒は73%だったが、夕食では90%以上の女子生徒が母親と同じ主食を摂り、その割合は男子生徒より高かった。
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