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2019 年度 実績報告書

経時的栄養介入による非アルコール性脂肪性肝疾患患者のサルコペニア改善効果

研究課題

研究課題/領域番号 16K01795
研究機関香川県立保健医療大学

研究代表者

樋本 尚志  香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (20325343)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード非アルコール性脂肪性肝疾患 / サルコペニア / 四肢骨格筋量 / 非肥満
研究実績の概要

研究計画書に基づいて,本年度も平成29年度以降に行う課題に取り組んだ。対象となる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) 患者も着実に集まり、ほぼ目標としていた症例数 (n=46) に達することができた。その結果,四肢骨格筋量を規定する生化学的および栄養学的因子を同定することができた。当初の予想に反し,NAFLD患者の四肢骨格筋量の低下は,肥満患者よりも非肥満の患者に多いことが判明した。さらに,男性患者の四肢骨格筋量はIGF-1と,一方女性のそれとは骨密度とそれぞれ正の相関を示すことが明らかとなり,性別によって四肢骨格筋量を規定する因子が異なった。登録された患者の約7割 (n=33) から栄養指導することができたので,四肢骨格筋量を規定する栄養学的因子も同定することも可能であった。すなわち,男性患者においては,四肢骨格筋量は摂取エネルギー量と脂肪摂取量と正の相関を示した。
しかしながら,四肢骨格筋量の低下した症例を栄養学的パラメータと四肢骨格筋量を経時的にフォローアップできた症例は数例に限定された。従って、経時的に栄養学的パラメータと四肢骨格筋量がフォローアップできた症例を対象に、栄養介入によってどのような栄養素が四肢骨格筋量に影響を与えるかを検討することに平成30年度から変更し、19例の解析を行うことができた。男性は栄養介入により蛋白および脂肪摂取量を減らすことによって摂取エネルギーが低下し,四肢骨格筋量も低下していた。一方,女性は脂肪と炭水化物の摂取量を減らすことで摂取エネルギー量は低下していたが、四肢骨格筋量には影響を与えなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Verification of the hormonal and nutritional factors associated with skeletal muscle volume loss in Japanese patients with nonalcoholic fatty liver disease2020

    • 著者名/発表者名
      Takashi Himoto, Keiko Miyatake, Takashi Maeba, Tsutomu Nasaki
    • 雑誌名

      Canadian Journal of Gastroenterology and Hepatology

      巻: 35 ページ: in press

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝疾患患者における四肢骨格筋量を規定する因子の解析2019

    • 著者名/発表者名
      樋本尚志、藤田浩二、坂本鉄平、野村貴子、森下朝洋、米山弘人、正木 勉
    • 学会等名
      第55回日本肝臓学会総会
  • [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝疾患患者における栄養学的因子と四肢骨格筋量の関連について2019

    • 著者名/発表者名
      樋本尚志、宮武恵子、前場隆志、正木 勉
    • 学会等名
      第19回日本病院総合診療医学会学術総会

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公開日: 2021-01-27  

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