研究課題/領域番号 |
16K01797
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
中村 恭子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (90365560)
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研究分担者 |
広沢 正孝 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 客員教授 (60218831)
鈴木 宏哉 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (60412376)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 精神科リハビリテーション / ダンス系運動プログラム / スクワット様動作 / 歩行能力改善効果 / 気分改善効果 |
研究実績の概要 |
本研究課題は2016年度から4年間の研究計画であった。精神科リハビリテーションの一環として患者の体力・運動能力の回復のための運動プログラムの開発を目的に実施してきたものである。精神科デイケア通所の患者6名を対象とし、特に歩行動作を中心とした運動器機能改善に焦点を当てながら、体力・運動能力回復に有効で、かつ気分改善効果の高い運動プログラムとしてダンス系運動プログラムの具体的内容を検討した。これまでの研究成果により、ヒップホップダンスなどのスクワット様動作を多く取り入れた運動プログラムは脚筋力向上効果があり、ひいては歩行能力向上につながりやすいことが明らかになった。前年度は研究計画の最終年度であり、新たに体幹強化を狙いとしたブレイクダンスの床の動きを取り入れたプログラムと,スクワット様動作を多く取り入れたプログラムの効果を比較した結果、やはりヒップホップダンスのスクワット様動作中心の運動プログラムが有効であることを確認した。 本年度は、前年度末に実施予定だった最終段階の体力測定がCOVID―19感染症の拡大に伴う緊急事態宣言発出のため実施できなくなり、次年度への延長を申請した補助期間である。しかし、COVID―19感染症は十分な収束には至らず、対象施設である順天堂越谷病院のCOVID―19感染症予防対策による活動制限が9月末まで続いた。10月から活動を再開できたものの、密集を避けるためのデイケア利用者数制限があり、これまで継続して本研究の運動プログラムに参加していた調査対象者が半減、プログラム参加メンバーの入れ替わりがあった。今年度も当該施設に通所していた前年度の運動プログラム参加者数名に対し、研究計画の最終年度に予定していた分の体力測定を10月以降実施したものの、活動停止期間が半年以上に及んだため、前年度の運動プログラムの効果を確認することはできなかった。
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