研究課題/領域番号 |
16K01808
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研究機関 | 東京都立産業技術高等専門学校 |
研究代表者 |
池原 忠明 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (60369949)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 運動と遊び / リハビリテーション |
研究実績の概要 |
本装置は,リハビリテーションからエクササイズまでをカバーし,継続性を高めるためにエンターテイメント性を加味している.これまでに開発した簡単な運動および装置は,1) 携帯電話をシャッフルする運動で駆動する装置,2) 携帯電話の音声入力を利用した拍手などの音で駆動する装置,3) 縄跳び運動で駆動する装置,4) 握力トレーニング動作で駆動する装置,5) けん玉のもしかめ動作で駆動する装置,6)携帯電話で選択反応ゲームを行うと駆動する装置,7)ボクシング動作で駆動する装置を開発した. 本年度は,本装置の出力ディバイス2台しかなかったため,ディバイスを増やし,装置の操作を一度にたくさんできるようにした.また,より遊びやすいようにゴールを製作した. また,本装置が与える脳への影響を確認するために脳波測定を行った.対象は,男子学生5名(15-17歳)とした.脳波の測定には,FUTEK社製・ブレインプロFM-929を用いた.計測した脳波は,θ波(5.0Hz),α1波(7.5Hz),α2波(10.0Hz),α3波(12.5Hz),ベータ波(22.0Hz)の周波数帯域を計測した.θ波は眠気,α1波はリラックス状態,α2波は意識集中状態,α3波は緊張集中状態,ベータ波は分散緊張状態を表している.装置の装着方法は,センサ電極を前頭部(Fp1とFp2の間)に固定して基準電極を左耳に装着した.測定は,1分間の安静時を計測した後,終了後に1分間の計測を行った. その結果,装装置を使用することにより興奮することが考えられたが,本装置を使用するとリラックスする傾向のがあるα1波が高まる.今回は,測定人数が少ないので今後増やすことで傾向を確認していく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ディバイスを増やし,脳波計測実験の被験者数を増やした. また,昨年度は日本機械学会年次大会で発表し,本研究で部門講演賞をいただくことができた.
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今後の研究の推進方策 |
・脳波計測の被験者数を増やす. 被験者数が少ないため,増やすことを目的とする. ・被験者の年齢の幅を広げる. 被験者の年齢が低いため,各年代を数名ずつとれるようにする. ・新しいディバイスを開発する. さらに使用者を広げるため,直感的に使用できるディバイスを考案する.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度国際学会で発表する予定であったが,平成29年度に国際学会で発表するために予算を執行しなかった.また,学外研究費があったため,予定していた3Dプリント,基板製作費をそちらで支出したために繰り越しとなった.
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度は,平成28年度に進めた研究を国際学会で発表するため旅費,参加費が増加する予定である.また,製作した本装置を増やす予定である.
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