本研究は,運動不足による疾病増加を予防するための簡易装置を製作し,子どもから高齢者の誰もが遊びながら一緒に運動を行うことが出来る装置を開発することである.本装置は,運動入力装置と出力装置の二つに分け,運動を比較することとした.老人ホームの高齢者や子どもたちに使用してもらい装置の操作感を検討し,さらに装置を使用したときの覚醒・気分を検査・測定し,装置の使用効果を確認した.その結果,軽度の認知症の場合は,本装置の遊び方や競争を理解して楽しむことが出来た.脳波計測では,リラックス傾向にあることが分かった.以上の結果を踏まえて,本装置は軽度の認知症患者および子どもには使用効果があることが示唆された.
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