本研究の目的は、我が国の10大死因について都道府県別の年齢・時代・世代特性を抽出し、それを基盤として、健康施策・健康推進活動の策定に有用な情報を導出する方法の研究開発を行うことである。 平成30年度(最終年度)の目標は「年齢・時代・世代特性を基盤に、健康施策・健康増進活動の策定に有用な情報を導出する」ことである。具体的には、(1)得られた結果についての情報発信と合わせて、(2)各都道府県における年齢・時代・世代特性の背景に関わる、地域独自の取組みや生活環境の変化について情報を得ることによる。 (1)に関しては、情報発信・情報交換の継続性と効率性の点から、報告書の郵送よりもWebを利用した方法が有用であると考え、専用のWebサイトの作成に注力した。Webページは、各都道府県の自治体関係者及び一般の方が、各々の立場で興味・関心に応じた結果をみることができるように、「都道府県」「効果」「死因」を自由に選択して組み合わせたグラフが表示されるシステムを取り入れた。また、意見・問い合わせ機能を設けることにより、(2)に関しても利用できるようにした。 現時点では各結果の表示に留まっているが、今後はブログ機能を用いて、都道府県ごとに得られた結果の総合的解釈について発信していく。また、学会などを通じて、Webサイトの存在を周知し、本研究成果の利活用を促進させる取組みも必要である。
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