骨格筋培養細胞は常に一定量の細胞外小胞(EVs)を分泌していることが判明した。伸展刺激により分泌されるEVsは骨格筋のみならず、脂肪細胞の糖取り込みを増加させた。さらにインスリンシグナルとは独立して、インスリン刺激による糖取り込み促進作用を有していた。また、脂肪細胞での糖輸送担体(Glut4)の発現を増加させており、これら作用は運動による耐糖能改善機構と類似していることが判明した。以上より本実験成果がこれまで十分に解明されていない運動による糖代謝改善機構の新たな機序解明に繋がることが示唆された。
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