研究課題
臨床疫学的研究:健診受診者で冠動脈周囲、心臓外膜、近位大動脈および大動脈弁の異所性脂肪量をCTを用いて測定して、異所性脂肪分布、骨格筋量と代謝マーカー(血圧、耐糖能異常、脂質代謝異常)、脂肪細胞由来生理活性物質の関係を調べている。全身脂肪分布・骨格筋量の評価は、多電極生体インピーダンス法(BIA)を併用し、正常者からサルコペニア肥満、糖尿病、心臓血管病発症者を広く含む対象者で測定をおこなっている。臨床研究:異所性脂肪蓄積、サルコペニアを有する症例および性、年齢をマッチさせた健常者および心臓血管病症例で、血管機能、心臓機能、インスリン感受性を測定し、遊離脂肪酸、アディポネクチン濃度、脂肪、骨格筋、肝臓、心臓脂肪由来生理活性物質との相関を検討している。一般手術あるいは心臓外科手術を受けた患者の、心臓周囲、皮下脂肪で遺伝子発現のチップ解析およびmiRNA解析をおこない、炎症性サイトカイン発現増強の機序および心臓血管病発症に関わる機序を調べている。
2: おおむね順調に進展している
臨床疫学研究、臨床研究は、おおむね、順調に進行しているが、当初計画していた、セラミド関連分子、miRNAおよびマイクロベシクル共同研究については進捗が遅れている。
おおむね、順調に進行しているが、当初計画していた、セラミド関連分子、miRNAおよびマイクロベシクル共同研究については進捗が遅れている。今後これらも展開したい。
2016年9月に、徳島大学から福島県立医科大学に転勤し、研究の準備立ち上げに時間がかかり、当初予算の消化ができなかった。
次年度、前年度からの繰り越し分と合わせて、研究の物品費として使用予定である。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 3件)
Sci Adv
巻: 2 ページ: e1501332
10.1126/sciadv.1501332
Front Cardiovasc Med
巻: 3 ページ: 43
10.3389/fcvm.2016.00043
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10.1016/j.jnutbio.2016.05.010