研究課題
健診受診者および冠動脈疾患精査受診者で、冠動脈周囲、心臓外膜、近位大動脈および大動脈弁の異所性脂肪量をCTおよび超音波を用いて測定し、異所性脂肪分布、骨格筋量と代謝マーカー(血圧、耐糖能異常、脂質代謝異常)、脂肪細胞由来生理活性物質の関係を調べている。全身脂肪分布・骨格筋量の評価は、多電極生体インピーダンス法(BIA)を併用し、正常者からサルコペニア肥満、糖尿病、心臓血管病発症者を広く含む対象者で測定をおこなっている。心臓周囲脂肪量を反映する全心臓周囲脂肪量および左冠動脈周囲脂肪厚が、冠動脈有意狭窄病変の優れた予測能を示すことが明らかになった。異所性脂肪蓄積、サルコペニアを有する症例および性、年齢をマッチさせた健常者および心臓血管病症例で、血管機能、心臓機能、インスリン感受性を測定し、遊離脂肪酸、アディポネクチン濃度、脂肪、骨格筋、肝臓、心臓脂肪由来生理活性物質との相関を検討している。一般手術あるいは心臓外科手術を受けた患者の、心臓周囲、皮下脂肪で遺伝子発現のチップ解析およびmiRNA解析をおこない、炎症性サイトカイン発現増強の機序および心臓血管病発症に関わる機序について解析をすすめている。
2: おおむね順調に進展している
臨床疫学研究、臨床研究はおおむね順調に進行している。
臨床疫学研究、臨床研究はおおむね順調に進行している。異所性脂肪動物モデルに着手し当初計画した研究を加速する予定である。
予定した基礎研究の進捗が若干遅れ、次年度に持ち越しになったため
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 4件)
PLoSOne
巻: 12 ページ: e0178607
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