生体イメージングシステム(IVIS)を用いた緑色蛍光タンパク質(GFP)の蛍光強度(本研究におけるオートファジーの活性化の指標)を正確に定量するために長期間に渡って検討を行い、うまく測定できた場合もあったものの、コンスタントに信頼性の高いデータが得られるまでには至らなかった。従って、IVISによる測定を断念し、採取した組織のGFP蛍光強度を蛍光顕微鏡を用いて解析する手法に変更することとした。雄マウスを低強度運動群(分速10m、90分間)、高強度運動群(分速15m、60分間)、安静(運動なし)群にランダムに振り分け(各群、10例程度)、それぞれの条件の後に、イソフルラン麻酔下において骨格筋、肝臓、脳を採取した。それぞれの組織は、免疫組織化学染色用(主にGFP蛍光強度測定用)及び生化学・遺伝子発現解析用(主にオートファジー関連遺伝子解析用)に適切に処理した。現在、それらの組織の分析を進めている。
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