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2017 年度 実施状況報告書

加齢に伴うヘルペスウイルス関連疾患の成立機序とその制御に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K01830
研究機関日本薬科大学

研究代表者

井上 裕子  日本薬科大学, 薬学部, 教授 (50367306)

研究分担者 斎藤 一郎  鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
中山 亮子  鶴見大学, 歯学部, 助教 (50749843)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードEBウイルス / AhR/Arnt / レスベラトロール
研究実績の概要

平成28年度に作成したHSG-552Luc細胞を用いて検討を行った。Stableの細胞株が12株樹立できたが、それぞれについて、BZLF1プロモーター活性を誘導することが知られているフォルボールエステル(TPA)およびn-butylateを用いてプロモーター活性の高い細胞株を検索した。その結果、HSG-552Luc-3、HSG-552Luc-4、およびHSG-552Luc-6の3つの細胞株で活性増強が認められた。それぞれの細胞を用いて、AhR/Arntを遺伝子導入し、そのリガンドであるFICZによるZp552―Lucの活性化を検討したところ、弱いながらその活性増強が認められたが、結果に関しては不安定であり、今後条件の検討が必要と思われる。
また、トランジェントトランスフェクション法により、レスベラトロールによるpZp-552の転写活性化に及ぼす影響を検討したところ、AhR/Arntを強制発現させた系において、FICZによる転写活性化を増強する結果が得られた。こちらに関しても、さらに検討を重ねる必要があると思われる。また、TPA、n-butylateによる転写活性化は予想に反して抑制する事が確認され、その抑制経路について、今後検討を行っていく。
pZp-552-Lucの遺伝子導入マウスに関して、12系統のマウスが作出された。これらについて、スクリーニングを行ったところ、3系統のマウスに導入遺伝子が確認された。この3系統のマウスをマウスを用いて次年度検討を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

遺伝子改変マウスについて、12系統のマウスが作出され、そのうち3系統に導入遺伝子が確認された。in vitroでの検討を行う上で、重要となる遺伝子改変マウスの作出が順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成29年度に作成したstable cell lineを用いて、まずAhR/Arntを過剰発現させた系において、FICZによる転写活性増強を確認できる系を確立する。その上で、レスベラトロールを初めとするフードファクターによるBZLF1転写活性化の影響を検討する。
また、作出した遺伝子改変マウスについて、各臓器におけるプロモーターの転写活性化状況を検索し、その後様々な刺激を与えた時のプロモーター活性能を検討する。

次年度使用額が生じた理由

学会参加を予定していたが、都合により参加できなくなったため。
平成30年度は学会発表、論文作成に使用する予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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