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2018 年度 実績報告書

糖尿病の的確医療を実現する治療効果・心血管リスク予測法と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K01838
研究機関東京医科大学

研究代表者

小田原 雅人  東京医科大学, 医学部, 教授 (00224254)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードゲノム解析 / 疾患感受性遺伝子 / 心血管疾患
研究実績の概要

次世代シークエンサー(MiSeq, Illumina社)を利用して網羅的に遺伝子多型・変異を探索したところPCSK9やLDLRなど家族性高コレステロール血症の原因遺伝子多型を一定の割合で認めた。生活習慣病においてもこれらの遺伝子多型が心血管リスクと関連し、残余リスクの少なくとも一部を説明していることが示唆された。また、次世代シーケンサーによるエクソーム解析により心血管疾患との関連性がなく変異自体も報告のない遺伝子変異を保持する症例を認めた。アミノ酸を置換する本変異の塩基は哺乳動物種で保存されていることから遺伝子産物の機能に重要な部位と考えられた。実際に変異体をHEK293細胞にトランスフェクションして行った機能解析では、正常型に比して本変異体では遺伝子産物である酵素活性の低下を認めた。また、近年では高LDL-C血症の鑑別疾患として、ライソゾーム酸性リパーゼ欠損症(Lysosomal acid lipase disease: LALD)が報告されている。LALDは高LDL-C血症および脂肪肝、肝脾腫を呈し、死に至る疾患でLIPA遺伝子の変異により引き起こされる。LIPA遺伝子変異のヘテロ接合体保持者の頻度は白人では780人に一人、ドイツでは200人に一人とも言われており、日本人でも一定の頻度であることが確認された。今後LIPA遺伝子多型の心血管疾患残余リスクに占める割合について検討していく。

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公開日: 2019-12-27  

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