研究課題/領域番号 |
16K01845
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
宮崎 亮 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (20531908)
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研究分担者 |
大原 こころ (津崎こころ) 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (80450881)
綾部 誠也 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (80407238)
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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キーワード | 日内リズム / 高齢者 / 時計遺伝子 / 身体活動量 |
研究実績の概要 |
平成30年度の研究計画は、平成29年度より引き続き高齢者を対象にした長期運動介入を行い、サンプル数を確保することが第一目的であった。そのうえで、時計遺伝子多型や生理的マーカーとの関係を調べる予定であった。さらに平成30年度は、それ以外のフィールドも活用し、高齢者のサンプル数を増やしデータの精度も向上させる予定であった。 成果として、第一に、「運動の朝型夜型嗜好性」を簡便に評価・スコア化できる質問紙を世界で初めて開発し、国際誌に発表した。その結果、運動の朝型夜型嗜好性は「身体的健康」、「心理的充足感」、「運動実践への障害」の3因子で構成されることが示された。この質問紙については、すでに外国の研究者から翻訳の依頼も舞い込んでおり、世界的な発展が期待される。第二に、複数の高齢者フィールドにおいて、朝型夜型タイプと骨格筋および生活習慣病リスク因子との関係を調査した。島根県のフィールドでは、地域高齢者の朝型夜型嗜好性(質問紙にて)と、医学データとの関連を横断的に調査した。そのほか、岡山県のフィールドでは地域中高齢者に対するランダム化比較試験による運動介入を行った。運動介入の対象者では、体内時計を司る時計遺伝子多型の測定も実施した。時計遺伝子多型については、介入研究がH30年度末に終了したため、報告書執筆時点では詳細な統計解析には至っていない。今後、朝型夜型嗜好性および時計遺伝子多型が、骨格筋量およびサルコペニア予防にどのように関係するのか、詳細な分析を予定している。
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