本研究は小児の骨格筋の筋組成と筋機能に身体活動量は影響を与えるか検討した.対象者は健康な就学前幼児32人であった.人体計測,身体組成,超音波法による右上腕・大腿部の筋厚と筋輝度,腹部脂肪蓄積を測定した.総エネルギー消費量,身体活動エネルギー消費量(PAEE),身体活動レベルを二重標識水法より,さらに運動機能(脚伸展筋力および全身反応時間)を測定した.幼児期の異所性脂肪と内臓脂肪蓄積は日常の身体活動よりも成長や身体組成により影響された.また,脚伸展筋力は発育発達により影響されたが全身反応時間はPAEE /体重を除いて発育や身体運動とは無関係であり,運動習慣や経験によって影響を受ける可能性がある.
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