研究実績の概要 |
デジタル機器:刺激としてタブレットPC画面を用いた。この光源から発せられる光を分光透過率別に分けて瞳孔反応と心電図を連続記録により生体影響を検討した。対象は、光過敏を有する国際頭痛分類第3版に基づいて診断された片頭痛患者10名(20~22歳・平均21.3歳)と正常者健常群(コントロール群)18名(21~22歳・平均21.7歳)を比較した。瞳孔径および心拍変動の変化はないことが判明した。次いで治療して効果がある「遮光レンズ:Green, Blue、Rose色」を装用させて羞明感に対する抑制効果を瞳孔および心電図の変化から検討した。遮光レンズ装用による光刺激の軽減により心交感神経の活動が抑えられることが判明した。デジタル機器として:ハコスコ型Head Mounted Display(HMD)を用いた。(2)仮想現実(VR)環境下での調節機能・輻湊眼位といった近見反応への変化を確認した。対象者は、男性4名、女性20名(計24)名、年齢21~22歳、眼疾病を有さない矯正視力1.2以上の被験者とした。慢性期実験として、やや長時間視聴として更に慢性期長時間視聴に伴う眼位変化がどうなるか10分ごとに検査を行った。また視聴終了後 after effectの時間を計測した。結果:視聴後の輻湊眼位の変化:内斜視群は内斜化し、正位では変化を認めず、外斜は内斜化するもの外斜化するものと傾向なし。調節機能に関しては、調節緊張・弛緩相とも変化は認められなかったことから、調節機能への影響は少ないことが分かった。
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