研究課題/領域番号 |
16K01891
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
村瀬 智彦 愛知大学, 法学部, 教授 (80263333)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 体力・運動能力 / 測定評価 / 幼児 / 保育現場支援 / 普及促進サイクル構築 |
研究実績の概要 |
当初は,愛知県内の公立および民間の幼稚園,保育所,あるいはこども園を対象に,質問紙により体力・運動能力測定の実施実態と測定実施の普及促進に関する課題などについての調査を実施し,その回答結果に基づき,研究協力の可能性のある園のリストを作成する計画であった.しかし,前科研費研究課題において,調査による回答率が低いこと(前科研費研究の調査では回答率が2割以下)から,直接,園に問い合わせて研究協力を依頼する方法に変更した.つまり,平成29年度および平成30年度の継続支援について研究協力を依頼する目的で,計画を変更して測定と評価の予備支援(測定講習会の開催,測定用具・器具の貸し出し,評価票作成など)を実施した.支援した園は,公立園3園および民間園8園であった.これらの測定と評価に関する講習会の開催支援や測定用具・器具の貸し出し支援実施のため,握力計(幼児用),体支持持続時間測定器,反復横跳び(1本ライン)測定器,長座体前屈計(グリップ式)測定器,およびA3判評価票印刷のためのプリンターなどを購入した.なお,測定方法解説用のDVD作成のための画像は撮影したが,編集作業は完了していない. また,本研究課題に関する研究資料の収集を1年間通して実施した.情報交換と研究の方向性を確認する目的で,第15回日本発育発達学会(岐阜大学,2017年3月17~18日開催)において,保育現場における体力・運動能力測定の持続可能な普及促進サイクルを提案し討論した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査を実施しなかったが,計画を変更して保育現場に予備支援を実施し,研究協力の可能性のある園を10園程度確保できたため,この点では次年度の計画に影響は無い.しかし,測定方法解説用のDVD作成のための画像は撮影したが編集作業は完了していないため,やや遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
本格的な2年間の計画による本研究課題の研究計画の説明と研究依頼により,研究協力が可能な園には体力・運動能力の測定と評価に関する支援を順次開始する.支援内容は,測定と評価に関する講習会の開催や助言,測定用具・器具の貸し出し,測定実施における補助,評価票などの作成および測定データの基礎分析である.測定値の共有により得られるデータを利用して,評価基準値作成のための基礎分析や問題点についても分析を進める.同時に体力・運動能力測定の持続可能な普及促進サイクルの構築のための課題などを明らかにしていく予定である.貸し出し用の測定用具・器具を補充し,同時に複数の園で支援が進められるよう支援体制を整備する.また,データ分析に必要な統計ソフトを購入する.研究過程において明らかになった知見は順次関連する学会大会などで発表する.
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次年度使用額が生じた理由 |
愛知県内における公立および民間の約500園を対象に予定していた質問紙による体力・運動能力測定の実施実態と測定実施の普及促進に関する課題などについての調査を実施しなかったため,印刷費や郵送費を使わなかった.また,当初予定の資料収集を目的とした学会に参加できなかった.
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次年度使用額の使用計画 |
研究過程で明らかになった知見を国内の関連する学会大会で発表する際の旅費として使用する.また,支援協力園が決定したら測定補助員などに謝金を支払う.
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