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2017 年度 実施状況報告書

保育現場における体力・運動能力測定実施の普及促進サイクルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K01891
研究機関愛知大学

研究代表者

村瀬 智彦  愛知大学, 法学部, 教授 (80263333)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード体力・運動能力 / 測定評価 / 幼児 / 保育現場支援 / 普及促進サイクル構築
研究実績の概要

平成29年度は,愛知県および岐阜県内の保育園・幼稚園・こども園合計18園に体力・運動能力の測定と評価支援を実施することができた.支援の内容は,測定講習会の開催,測定用具・器具の貸し出し,測定補助,評価作業補助などであった.特に,前科研費研究課題においては公立園の研究協力が得られなかったが,今回は公立園8園を支援することができ,園種別に偏りのない普及促進サイクルの構築に向けての検討が可能になった.
1年間の測定と評価支援により測定した人数は,年少児59名,年中児455名,年長児478名の合計992名であった.比較的大きな測定値を園と研究機関との間で共有し基本統計量を算出することにより,継続的な測定と評価の支援に活用可能な資料を作成することができる.
4つの支援の内,測定用具・器具の貸し出し支援の実践については,その内容を記録し実践報告として論文を大学紀要(愛知大学体育学論叢)に掲載した.また,平成28年度から平成29年度への支援過程を記録し,保育現場での体力・運動能力測定の普及促進過程における支援参加園数,必要とされる支援内容,測定人数の変化について,ポスター発表の抄録を日本保育学会第71回大会(宮城学院女子大学で開催)に提出し受理された.この発表では,研究機関による支援園募集の他に,保育現場間の情報交換や情報共有が有効なこと,測定用具・器具の貸し出し支援と評価作業の補助支援は不可欠な支援内容であること,および研究機関と保育現場との連携により1年間で比較的多くの測定資料を共有できることを示した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成29年度は支援希望園が増えた.このことは測定と評価の普及促進サイクルの構築における種々の検討を進める上では有益であるため,保育現場への支援を重要視した結果,資料の分析がやや遅れている.

今後の研究の推進方策

平成30年度も保育現場への体力・運動能力の測定と評価支援を継続し,支援終了後に研究協力園の関係者に調査を実施し,持続可能な普及促進サイクルを構築するための課題やその方法を明らかにしていく.得られた研究成果を国内あるいは国外の学会大会で発表する.

次年度使用額が生じた理由

主な理由として以下の事項が考えられる.
研究協力園の増加により,保育現場を支援することを重要視したため資料の分析が遅れ,国内あるいは国外での研究成果の発表ができなかったたため旅費が残った.測定補助支援において追加の補助員が必要でなかったため人件費が不要であった.
使用計画としては,予定していた国外開催の学会へ参加できなかったため,平成30年度は韓国で開催される学会大会に参加する計画があり,その旅費として使用する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 保育現場への体力・運動能力測定用具・器具貸し出し支援の実践2018

    • 著者名/発表者名
      村瀬智彦
    • 雑誌名

      愛知大学体育学論叢

      巻: 25 ページ: 31-35

  • [学会発表] 保育現場における体力・運動能力測定の普及促進過程2018

    • 著者名/発表者名
      村瀬智彦,岡本浄実,早川健太郎
    • 学会等名
      日本保育学会第71回大会

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公開日: 2018-12-17  

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