動物細胞を用いて内在性の時計遺伝子の発現リズムに対するCO、NOの影響をリアルタイムで解析した。その結果、細胞同調後24時間後にCO処理すると、Per2遺伝子の発現リズムの位相は処理直後から顕著に前方にシフトし、Bmal1の位相は時間経過とともに前方にシフトした。Per2遺伝子へのNPAS2転写因子の結合は、CO処理によって阻害され、CO効果はNPAS2の機能阻害によることがわかった。一方で、同様のNO処理ではPer2、Bmal1の発現リズムの位相は、それぞれ後方、前方に動いたことから、CO、NOシグナルによる体内時計の制御は異なることが示唆された。
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