• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

ムギネ酸前駆体による哺乳類の腸管鉄吸収の分子機構解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K01927
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物分子化学
研究機関公益財団法人サントリー生命科学財団

研究代表者

村田 佳子  公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 特任研究員 (60256047)

研究分担者 難波 康祐  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (50414123)
研究協力者 高橋 俊雄  
渡辺 健宏  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード鉄 / ムギネ酸 / ニコチアナミン / 植物性食物 / 小腸 / 錯体 / トランスポーター
研究成果の概要

イネ科植物における土壌中の鉄吸収に重要なムギネ酸の前駆体であるニコチアナミン(NA)は、すべての植物体内における鉄のキレーターとして鉄輸送を担っており、植物性食物に豊富に含まれる。本研究では哺乳動物の小腸においても植物と同様にNAによる鉄錯体の吸収・輸送機構が存在するという企図に基づき、遺伝子解析や細胞輸送活性実験により空腸上皮細胞に存在するアミノ酸トランスポーターがNAによる鉄錯体を輸送することを見出した。鉄のみは主に十二指腸でNA鉄錯体はアミノ酸トランスポーターが存在する近位空腸でと小腸での吸収場所が異なる。この発見から、哺乳動物における全く新しい鉄輸送の分子機構のさらなる解明を目指す。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物性キレート化合物の鉄錯体トランスポーターが同定できれば、これまでの鉄輸送遺伝子1種類の鉄吸収機構だけでは説明できない疑問の解明により、学術的な突破口を開くことになる。我々がこれまで成果を挙げてきたイネ科植物のムギネ酸類鉄錯体トランスポーター研究やヒトでの微量元素研究を足がかりに、哺乳動物の腸からの鉄錯体吸収とその後の体内輸送の分子機構をトランスポーターの分子レベルの基質認識に基づいて理解し、応用研究に発展できる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi