がんに特異的な代謝機構は有望な創薬標的になると考えられるが、がん代謝の詳しい制御機構は不明な点が多い。本研究では、ヒト骨肉腫MG-63細胞がグルコース非依存的に増殖することを見出したので、本細胞を用いてグルコース非依存的ながん代謝機構を標的とした小分子阻害剤を探索した。その結果、MG-63細胞のグルコース非依存性増殖を選択的に阻害する化合物として、微生物培養抽出液からbikaverinおよび化合物1、また、NPDepo化合物ライブラリーからNPL40330およびRCOP8154を見出した。さらに、化学生物学的手法により、これら化合物の作用機序の一端を明らかにした。
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