本研究課題は「イスラームに基づく商品・サービスの規格化と地域・産業間比較研究:東南アジアの例」と題し、イスラーム金融、ハラール食品、ホテル、ムスリム・フレンドリー・ツーリズムの四つの産業に焦点を当てて、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピンの島嶼部東南アジア四カ国にて、聞き取り調査や文献調査、統計分析等を行った。この調査分析を通じて、これらの商品・サービスに適応されているイスラームの規格化を明らかにするのとともに、各国のイスラーム的知のあり方、イスラームに基づく産業の興隆、イスラーム団体の各国内での位置づけや政府・中央銀行等の役割を解明することが、本研究課題の目的である。
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