研究課題
基盤研究(C)
主な研究成果は、フィリピンと東ティモールにおける現地調査から貴重なデータを集積できたことである。調査はシンガポール、オーストラリア、東ティモール、フィリピンにて行った。データは、地域研究の主要雑誌へ投稿した2本の論文の基礎となった。この調査はまた、国内・国外の10のワークショップ、セミナー、シンポジウム、学会で公表し、私の調査の射程を大きく広げることにつながった。
文化人類学、東南アジア地域研究、宗教学
この調査は、宗教と民主主義の関係性についての従来の考え方を再検討してきた。特に考察を重ねた重要な点は、ローマ・カトリック教会の実践者がいかに民主主義の操縦士としてその役割を担ってきたかである。この調査はまた、東南アジアやその他の国民国家における、政治的かつ社会的な変容の複雑なプロセスについての理解をより深めることにも寄与している。