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2019 年度 研究成果報告書

現代パレスチナ文化の観点による平和構築論の再検討 パフォーミング・アートを中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 16K02001
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 地域研究
研究機関広島市立大学 (2017-2019)
成蹊大学 (2016)

研究代表者

田浪 亜央江  広島市立大学, 国際学部, 准教授 (70725184)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードパレスチナ / パフォーミング・アート / 平和構築 / 文化支援
研究成果の概要

土地や社会的よりどころを失ったパレスチナ人にとって文化はアイデンティティの表現手段であるとともに、占領や抑圧に対する抵抗手段である。他方で国際社会とりわけ援助機関からは「平和構築」の手段とみなされ、しばしば管理の対象となる。
本研究では、パレスチナ文化のもつこうした背反的な機能やジレンマをパレスチナ人自身がいかに自覚しつつ、自分たちの文化活動にどのように向き合っているのかを探った。そしてパレスチナ社会内部への問い返しや自己批判を行いつつ、こうした状況を皮肉や嘲笑の対象として新たな作品創造のモチーフとする文化表現のあり方を捉えた。

自由記述の分野

中東地域研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

平和構築分野の伸張ぶりは近年著しいが、イスラエルによる占領の続くパレスチナは、紛争後に焦点を当てた平和構築のモデルにはなりにくい。他方で、文化活動を通じた紛争からのトラウマ克服や、パレスチナ・イスラエル間の文化交流など、文化がこの地の平和構築に貢献するとの言説は長年幅をきかせてきた。
本研究は地域研究の立場から、パレスチナの文化活動とりわけパフォーミングアートの担い手へのインタビューや作品のメッセージ読解を通じ、文化の役割に関する国際社会とパレスチナ側とのズレを浮かび上がらせている。対パレスチナ文化支援のあり方を問う異分野横断型の研究であるとともに、収集事例は政策提言のベースともなり得る。

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公開日: 2021-02-19  

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