研究実績の概要 |
2016年4から2017年3月の期間、2度にわたる現地調査を実施した。また、国際学会(国際比較文明学会研究大会:2016年6月米ニュージャージー州開催)において、文献を中心とした本研究の分析結果について発表した。また、2016年11月に開催された比較文明学会研究大会(京都)においては、国内外の研究者と本研究に関する意見交換を行った。その他、一般市民向けの講演会(2016年10月東京)において、本研究に基づいて発表を行った。 現地調査は、2016年8月から9月と同年12月から2017年1月、3月にかけて行った。調査期間中は、インドネシアの原理主義団体である、Hizbut Tahrir Indonesia, Front Pembela Islam, Jaama Ansharut Syariah, Front Jihat Islamの幹部、会員に対する聞き取り調査をジャカルタ、ブカシ、ジョグジャカルタ、およびソロなどの各都市で複数回行った。 これらの調査は、インドネシアの原理主義運動がどのように展開しているのかを知る一次資料であり本研究には不可欠である。本年度は特に土着の信仰や他の宗教とどのようなかかわりを持ち、どのような態度を取っているということを知ることができ大きな成果を挙げることができたといえる。加えて、原理主義団体の幹部との接触などを通じて、研究のネットワークが広がったことも大きな成果であった。
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