研究課題/領域番号 |
16K02004
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
加藤 久典 中央大学, 総合政策学部, 教授 (70621853)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | イスラーム / ムスリム / 原理主義 / 穏健主義 / インドネシア |
研究実績の概要 |
インドネシアにおいて現地調査を2回行い、イスラーム団体の動向や各団体の関係者への聞き取り調査を行った。それに加え、イスラーム運動の展開に関しモスクにおける集会や小規模のイスラーム学習会などを参与観察した。研究の実施場所は、ジャカルタ(首都)ジョグジャカルタ(中部ジャワ)、及びソロ(中部ジャワ)である。 ジャカルタにおいては、ヒズブット・タフリール・インドネシアのイスマイル・ユサント氏への聞き取りを行ったが、ヒズブット・タフリール・インドネシアが政府により活動停止になったため、非公式な面談となった。加えて、シャリア施行を目標に活動を行っているハリス・ファラ氏にも聞き取りを行った。ジョグジャカルタにおいては、イスラーム学者で活動家のアリフ氏、ムママヌディン氏、ホティム氏、国立イスラーム大学(ジョグジャカルタ校)のアミン・アブドゥラ氏に聞き取りを行った。ソロにおいては、ジャーマ・アンシャウト・シャリアのアブドゥル・ロヒム氏に聞き取りを行い、イスラーム寄宿舎学校であるアル・ムクミンを訪問した。 上記の聞き取りやイスラーム寄宿舎学校、宗教集会などを通しインドネシアにおけるイスラーム運動特に原理主義の状況について分析を行うことができた。イスラーム団体を中心にして展開するイスラームの状況について、より明確な理解を得ることができた。このことは、原理主義と対する穏健主義との関係についても示唆を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に問題なく進行している。インドネシア政府により活動が停止されたヒズブット・タフリール・インドネシアに関しては、事務所などが閉鎖されたが、幹部の活動が制限されたいるわけではなく、活動停止などに関する聞き取りは問題なく行われている。
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今後の研究の推進方策 |
研究は概ね計画通りに進んでおり、来年度は最終年にあたるためこれまでの調査結果を包括的に再構築し、総括に結び付ける。そのために、来年度もインドネシアにおける現地調査(聞き取り)参与観察を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
インドネシアにおける現地調査や資料収集のため
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