研究課題/領域番号 |
16K02024
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
瀧田 修一 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (00510033)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ASEAN / メコン地域 / 教育格差 / 初等教育 / 国際協力 |
研究実績の概要 |
本研究目的は、1、現在ASEAN・メコン川流域内、特に経済的問題に揺れる社会主義からの移行経済国国境地帯で緊急の教育課題となっているニューカマー(ベトナム、ラオス、中国雲南地方国境を流出入する外国人児童や無国籍の山地民児童など)の小学校就学の阻害要因とその教育格差を多面的に分析し、さらに 2、越境児童教育のために学校内外の多様なアクター(教育官庁、国際機関、国際・現地NGO等)が作るASEAN域内教育協力ネットワークの形成要因とその役割を解明することである。各国多様な問題を抱えるASEAN10にとって、これら後発加盟国の人材育成政策は、ASEAN経済共同体の今後の進展にとっても必要不可欠であろう。 平成29年度は、ラオス、ベトナム、中国国境調査地[①ノーンカーイ県ノーンカーイ郡(タイ)=首都ヴィエンチャン(ラオス)第1メコン友好橋)、②ボーテン(ラオス・ルアンナムター県)=中国雲南、③デンサワン(ラオス・サワンナケート県)=ラオバオ(ベトナム)]において、「不就学の要因」「ネットワーク形成要因」に焦点化した調査実施。各調査サイトで、外国人家族や支援諸機関に対する詳細な面接とアンケート調査を実施した。具体的には、上記国境両国側調査地において、1、ニューカマー児童不就学に関わる「行政機関」「学校」「国際機関」「NGO」で可能な面接とアンケート調査を実施、2、 越境ニューカマー児童不就学に関わる個々の家庭内における要因を分析、3、初年度に収集したアクター間相互関与プロジェクトの中から典型例を数例抽出し、援助ネットワークの形成要因の分析を試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の計画通り、3回目の現地調査を研究協力者とともに実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度(最終年)の研究計画に沿って研究協力者とともに研究を進め、総合的分析を行う。
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