研究課題/領域番号 |
16K02053
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
小倉 祥子 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (60383189)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ジェンダー / キャリア形成 / 女性 / 地域 / 経済的自立 |
研究実績の概要 |
平成29年度の研究実施計画では、主に、1)事例研究のための情報収集、2)事例研究、を行う予定である。 1)では、産業別労働組合(JEC連合、日本サービス・流通連合など)へ、女性の中期・長期勤続者がある一定数いる企業について聞取り調査を行い、条件にあい、かつ聞取り調査に対応可能な企業についての情報収集を行う予定であった。しかし平成28年度に、日本女子大学名誉教授である高木郁朗先生より、Bの子会社であるA社が候補としていいのではないかとアドバイスを受け、産業別労働組合への聞取りではなく、B労働組合へ直接研究内容を説明し、調査が可能かどうか依頼(2017年6月22日)を行った。 2)では、B労働組合に対して、子会社全体の概要をお聞きし、そのうち、女性のキャリア形成を調査することができそうな複数の子会社を選定し、アンケート調査とヒアリング調査を実施にしたいことを伝え、B(企業者)へも調査の許可を求めるなど、調査実施への準備を行った。その後企業側から許可もおりたため、調査項目の具体的な相談(2018年2月15日)などを行い、アンケート調査実施の準備を行った(調査表の作成・印刷など)。 そのほかに、これらの聞取り調査候補・調査内容に関する研究会を東京にて、2017年5月11日、6月30日、8月8日、9月19日、11月26日、2018年1月30日、3月18日に開催した。 また、「日本家政学会」春季大会、お茶の水女子大学におけるシンポジウムに参加して、情報収集などを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた企業の選定が進み、2018年度に調査の実施が可能になっているため、予定通りの進展であると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、Bの子会社へのアンケート調査の実施、およびヒアリング調査(20~50代の女性をひとりづつ)を予定している。 昨年に引き続き、研究会を月に1度程度行い、調査結果の取りまとめや、分析内容、分析結果について、労働経済学、法律、生活経済といった領域の研究者からアドバイスや指摘を受けつつ、研究をまとめる予定である。 また、女性の就業継続やキャリア形成の伸展について、男女間賃金格差の小さい北欧諸国において、労働組合を通じたヒアリング調査を行う予定である。 研究の成果の一部については、学内紀要(椙山女学園大学研究論集など)へ投稿予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度の支出については当初の予定通りであった。
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