研究課題/領域番号 |
16K02053
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
小倉 祥子 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (60383189)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 地域 / 女性 / キャリア |
研究実績の概要 |
2018年度の主な研究実績は、1)「女性のキャリア形成に関するアンケート調査」の実施、2)女性従業員へのヒアリング調査、3)調査結果報告会の実施、4)海外調査実施、の4点である。また、それぞれの研究の実施・分析に対して研究会を開催し、他の専門分野の研究者からのアドバイスを受けた。 「女性のキャリア形成に関するアンケート調査」では、福井県と奈良県に事務所があるA社(情報・通信業)、および福井県B社(流通業)、奈良県C社(流通業)において、労働組合を通じてアンケート調査の配布・回収を実施し、有効回答664件を得た。さらに、A社の福井(2018.05.14)、奈良(2018.09.18~21)で働く女性たちへ、これまでの職業経歴とキャリア形成についてのヒアリング調査を実施した。 また、A社(2018.05.14、07.23、2019.01.25)およびB社(2019.02.24)に関しては、アンケート調査の集計結果について、事務所に出向き、その結果と地域における特性についての報告会を実施した。 これらの調査実施と連動して、研究会を開催(2018.04.19、05.25、06.22、08.04、10.17、12.12、2019.02.20)し、調査内容についての報告や検討を行った。 海外調査については、男女の平等政策について産業別労働組合の取組みについて、フィンランドのジャーナリストユニオン(UJF)(女性比率が高いユニオン)、およびアカデミックエンジニアと建築家のユニオン(TEK)(女性比率が低いユニオン)の2ヶ所で実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
企業調査について、産業属性を統一し、2地域間の比較可能な状態で調査先が確保できたため、2018年度の研究は順調に進展することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の調査実績の一部について、2019年8月に中国浙江省杭州市で実施されるARAHE(Asian Regional Association for Home Economics)国際大会において、ポスター発表にエントリーし、招待されたため、報告を実施する予定である。 また、調査全体の結果については、2020年度の科学研究費の研究報告における出版助成に申請できるよう、調査結果のとりまとめを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
アンケート調査実施に際して、調査前に実施計画より多くの事前打ち合わせ、説明会等の出張を伴ったため、予定していた平成30年度分の未使用額ではまかなえなかったため、研究代表者の個人研究費で出張費を使用した。 残額は、2019年度と合わせ、研究最終年度にふさわしい充実した研究へあてる予定である。
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